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2011年07月 アーカイブ

世界初の内燃機関

つまり都市の上下水道設備の完備していないドイツでは、少くとも大型蒸気機関は使えなかった。

どうしても水に頼らぬ小型で能率のよい定置用の原動機が必要となった。

スウェーデンの技師でアメリカに帰化したジョン・エリクソンは、シリンダー(気筒)の内部に高温の空気を送り込んでピストンを動かすヒート・エンジンのアイディアを発表した。

一八○○年ごろのことである。

その考案を生かして、ガス灯用の石炭ガスを気筒内で爆発させて動力を発生させるガス・エンジンの特許を取得したのが、フランス人のエティエンヌ・ルノアールで、一八六〇年一月二四日のことである(特許No.43624)。

これが世界初の内燃機関ということになる。

それはまさに、今のトラック中古車などの輸送にかかわる自動車の登場するきっかけとなり、物流がさらに速くなる原動力となるのである。

ルノアールはこのガス・エンジンの製作を企業化し、工場用の定置エンジンの生産にあたりかなりの成功をおさめた。

ルノアールのエンジン

また彼は一八六ニー六三年にかけて、毎分一〇〇回転で○・五馬力を発生するガス・エンジンを搭載した3輪車を作り、それがパリからジョアンヴィル・ル・ボン間の約ニマイルを走行したことが記録に残っている。

ただしこれは近代以前の自動車への試みであり、ルノアール自身この研究を推し進あることなく終った。

ルノアールの業績は高く評価され、ニコラウス・アウグスト・オットー博士やゴットリープ・ダイムラーを含む自動車開発のパイオニアが多数ルノアールの工場を訪れている。

そして内燃機関の開発はその後ドイツで急ピッチで進められることになる。

それはまさに、今の中古車トラックなどの輸送にかかわる自動車の登場するきっかけとなり、物流がさらに速くなる原動力となるのである。

まずニコラウス・アウグスト・オットーが、はじめ燃料に安いアルコールを用いた4ストローク・エンジンの研究を開始(一八六一二年)、一八七六年に試作品が完成した。

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