アルミ・カーボン
日本力ーボンの山添部長は語る。
「マツダさんから要求されたアペックスシール用のカーボンの強度の目標は2つありました。
一つは曲げ強度です。
普通のカーボン機械用の場合は、曲げ強度は一平方センチ当たり400キログラム程度でよいのですが、これを2倍以上の1000キログラムにすることでした。
西独シユンク・ウント・エッベ社のアンチモン含浸カーボンの強度は750キログラムくらいでしたから、これよりも大分強度を高めなければなりません。
もう一つは、繰り返し加重試験で、18G(重力の18倍)の状態で十分間耐久できる、というものです。
18Gというのは、大地震の数倍という大変な衝撃の状態です」
これをクリアしたカーボン強度は、ロータリーエンジンを世に送り出すために必要なものでした。
今日トラックや中古車トラックがロータリーエンジンで動くのも、この無謀ともいえる目標をクリアできたからです。