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2011年04月 アーカイブ

アルミ・カーボン

日本力ーボンの山添部長は語る。

「マツダさんから要求されたアペックスシール用のカーボンの強度の目標は2つありました。

一つは曲げ強度です。

普通のカーボン機械用の場合は、曲げ強度は一平方センチ当たり400キログラム程度でよいのですが、これを2倍以上の1000キログラムにすることでした。

西独シユンク・ウント・エッベ社のアンチモン含浸カーボンの強度は750キログラムくらいでしたから、これよりも大分強度を高めなければなりません。

もう一つは、繰り返し加重試験で、18G(重力の18倍)の状態で十分間耐久できる、というものです。

18Gというのは、大地震の数倍という大変な衝撃の状態です」

これをクリアしたカーボン強度は、ロータリーエンジンを世に送り出すために必要なものでした。

今日トラックや中古車トラックがロータリーエンジンで動くのも、この無謀ともいえる目標をクリアできたからです。

呉越同舟で

昭和40年6月23日付の朝日新聞は次のように報じている(大要)。

「日本政府の正式認可に先立ち、フォード、モービル両社の技術担当者が今月中旬から21日にかけて三菱重工、日産、東洋工業三社の研究施設などを視察し、共同研究グループの研究目標や過去1年余りの研究成果を説明するなど、準備は順調に進んでいる。

日本側の三社は7月末に米国フィラデルフィアで開かれる同グループの研究発表会に技術代表を送り、研究分担を決めたい意向。

三社とも『排ガス対策の研究分野については"呉越同舟"で協力していきたい』といっている」

この「呉越同舟」は中古トラックまで規制対象になり、結果功を奏しました。

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